マーケティング戦略とは?
マーケティング戦略とは?
マーケティングって何か?! と問われれば、簡潔に答えるのは難しいですね。
モノが売れる仕組みを構築すること? 4P? 3C?
いくつか思い浮かびますが、ちょっと曖昧です。。。
興味深い書籍がございましたので、ご紹介します。
【マーケティング戦略】著者 和田充夫 恩蔵直人 三浦俊彦
マーケティングの基本的な目的は市場需要(つまり顧客のニーズ)を創造・開拓し拡大することである。
重要なことは、このような市場需要を創造・開拓し拡大するためにマーケティングはしくみ作りを企図することである。
…
マーケティングとは何かと問われれば、それはニーズ対応とコンセプト提案のウェル・バランスだと答えることができる。
たとえば、CVS(コンビニエンス・ストア)のマーケティングを考えると、それはまさにニーズ対応である。POSによって消費者のニーズを汲み上げ、死に筋商品をカットして、売れ筋商品を並べる。
また、消費者がワイシャツが欲しいといえばワイシャツを置き、おでんも熨斗袋も置く。
消費者の利便性に貢献するものは何でも置くわけで、ある意味で村のよろず屋のようなものである。
しかし、ニーズ対応だけを押し進めると、その企業でなければという独自性がなくなり、ただの御用聞きになってしまう危険性がある。
一方、パリやニューヨークなどの春夏・秋冬コレクションに出展される有名デザイナーの服は、対極のコンセプト提案と考えられる。彼らが考える最高の素材で、最高の色とデザインのファッションを、時にライフスタイルまで含めたかたちで、コンセプト提案していく。
コンセプトをわかってくれる人にだけ買ってもらえばそれで十分だと、モデルたちにまとわれた服が言っているようにもみえる。
しかし、この方向でやりすぎると、コンセプト提案は独りよがりの自己満足に陥ってしまう。
したがって、企業のマーケティングには、ニーズ対応とコンセプト提案の両者が必要になってくるのである。
引用:著者 和田充夫 恩蔵直人 三浦俊彦「マーケティング戦略」有斐閣出版 2006年6月、P7,P310
こちらの文献によると、消費者のニーズ対応とコンセプト提案 という解釈になります。
医療マーケティングに置き換えると、医療機関の認知度を高めると同時に患者のニーズを探り、医療サービスのクオリティを向上させていくことで、医療関係者と患者との信頼関係を構築していくための戦略を練ることになります。
医療関係者と患者の信頼関係を構築とありますが、ここでデザインが果たす役割があると信じています。